龍爪山歴史年表(nenpyou/nen01.htm)

縄文時代 ─晩期─？	〇竜爪山信仰始まる南方族渡来　祖霊を祀る(亀石を据える)併せて狩猟と焼畑	〇〇竜爪山麓(天王平)より石鏃発見される【古老談】竜爪稗(４国稗)栽培
孝霊天皇５年前２８６	〇竜爪山出現、同時に浜名湖湧出(人皇第七代)【駿河竜爪山由来】	〇富士山出現、琵琶湖湧出(同年同日)　【古伝説】
前１００		〇この頃登呂に稲作(水田)始まる(瀬名遺跡はやや古い)
１８８５３８５９３		〇〇〇卑弥呼倭国女王となる仏教伝来　百済聖明王仏像経論を献ずる聖徳太子摂政となる
推古天皇28年６２０	〇竜爪山に大般若経６００巻降る(４月) 　【駿河竜爪山由来】
文武天皇３年６９９		〇役小角　伊豆の国へ流される　【続日本紀】
和銅　５年７１２		〇古事記出来る
養老　４年７２０		〇日本書紀成る
天平勝宝元年７４９		〇霊山寺(大内観音)建つ【寺伝】実際は平安時代に創建か久能寺等も同様
宝亀　９年７７８		〇釈延鎮、行睿(行翁)に会う山城の国東山(今の清水寺) 【元享釈書】
延暦２４年８０５		〇最澄唐より帰国、天台宗を伝える
大同　元年８０６		〇空海唐より帰国、真言宗を伝える
貞観１７年８７５		〇牛妻の槙部氏行翁山にて行翁に帰依する(清和天皇夏) 【駿河竜爪山由来　行翁】
久安６年頃１１５０頃	〇竜爪山古杉(樹齢８００年)この頃植えられるか、その前後も何回か植樹される【竜爪山の記録】
正治　２年１２００		〇梶原景時　梶原山頂にて自刃梶原合戦(１月２１日)
宝治　元年１２４８		〇長尾氏　長尾へ居住する近郷を開拓　【長尾氏伝来記】 (宝治合戦に敗れる)
延元年中？１３３８頃？		〇足利尊氏　竜爪山麓天王平に鷹狩り(御座松の伝説)　【西奈村誌】
応永２０年？１４１３？		〇長尾氏　長尾から島田の奥千葉山へ退散(十一世景永) 【長尾氏伝来記】
文明・長享頃１４６９～８８	〇この頃山上(石経の段)に経塚が造られる？【静岡市史・原始古代中世】	〇遠州秋葉山に杉が植えられた修験道の霊地には、同じように植樹された　【天竜市史上巻】
長享　２年１４８８		〇瀬名　光鏡院開創開山　恵雲用輪和尚【西奈村誌】
大永　８年１５２８		〇利倉大明神(神社)造建大檀那　氏貞(瀬奈氏２代)虎王丸【西奈村誌】
天文　９年１５４０	〇今川氏当年まで竜爪権現へ奉幣使(稲川太夫)を送る　【西奈村誌】
天文年間１５３０～５４		〇道白和尚安音山(道白平)に修行　【駿河竜爪山由来　道白和尚】
弘治　元年１５５５		〇清水今泉　楞厳院開創開山　道白和尚開基　土屋豊前守
永禄　３年１５６０		〇今川義元桶挟間にて討死
永禄１１年１５６８	〇〇武田軍竜爪山占拠竜爪権現麓へ下ろされる？	〇〇〇武田軍駿河侵攻開始(12月13日) 久能寺山下へ下ろされる武田軍東海自然歩道を軍道に利用する(竜爪山から遠州秋葉山まで軍隊展開)
永禄１２年１５６９		〇道白和尚没（６月２日）　【駿国雑誌】
元亀　元年１５７０		〇長尾　清福寺開創開山　誕誉種峰和尚　【西奈村誌】
天正　元年１５７３		〇武田信玄没
天正　３年１５７５		〇長篠の合戦　武田勝頼　織田徳川の鉄砲隊に敗れる
天正１０年１５８２		〇武田勝頼　天目山にて討死(3月11日
文禄　２年１５９３		〇南沼上　大安寺(開創不詳) 造建、沼地より移転か開山　寿岳保公座元南・北沼上村この頃できる？　【千代田誌】
慶長　５年１６００		〇三枝庵(旧竜爪寺)曹洞宗寺院として開創される(３月) 開山大学林慶和尚
		〇関ケ原の合戦(九月)
慶長　８年１６０３		〇徳川家康江戸に幕府を開く
慶長１０年頃１６０５？		〇北沼上　良富院(開創不詳)沼地より移転か(非現在地) 南・北沼上村この頃できる？　【千代田誌】

慶長１２年１６０７			「龍爪山開初の事」として、瀧氏自記の文書がある。【西奈村誌】
慶長１７年１６１２	〇望月権兵衛竜爪山に上り社人となる　【竜爪社人口上書】		慶長１７年に宮柱太敷く立ち申し候　【本社造営之覚】
寛永　２年１６２５	〇権兵衛父甚右衛門没(２月)　【樽望月氏系図】
寛永　３年１６２６			次の造立１５年目にて寛永３年丙寅３月遷宮と伝う事【本社造営之覚】
寛永　７年１６３０		〇道白山三枝庵末寺として初めて申告される　【可睡斎史料】
寛永１６年１６３９			１４年　目次の造営棟札は寛永１６年己卯２月遷宮と伝う【本社造営之覚】【万記録】
正保　元年１６４４	〇権兵衛没(９月１６日)(地主神として祀る)　【万記録】・【清地望月氏系図】
慶安年中１６４８～５１	〇幕府竜爪山中に秣場・焼畑を割賦　【竜爪山関係史料集成】
承応　元年１６５２		〇沼の婆さん没、麻機沼物語りの原形　【墓碑銘】
万治　２年１６５９		〇吉原村と布沢村の間に生じた山論の訴上文提出３月２２日　【吉原古地図読本】	開白ゑんぎ　の布沢村の庄屋と組頭の名がある
寛文　元年１６６１	〇〇竜爪山の開白ゑんぎ出来る(正月吉日)　実は延享以後に作られるか　【吉原滝家文書】由比桜野の薬師堂別当玄慈坊、弟子尊海をつれて竜爪権現に日参　【駿国雑誌等】	〇寛文　元年に庄屋と組頭が実在する	権兵衛の子　六之丞は、清地の系図にあり　権左衛門は、初代内記の俗名【吉原滝家文書】（【清地望月氏系図】では、権十郎　三次郎は、不明
寛文　５年１６６５		〇「諸社祢宜神主法度」（寛文の御条目）を定めた（７月１１日）「神道大系論説編　ト部神道」より	狩衣や烏帽子などの着用には吉田家の許し状、いわゆる神道裁許状を要すると規定
寛文　６年１６６６	〇望月権兵衛子権之丞　豊広(初代か)没　４月２０日　【樽望月氏系図】		望月六之丞　源豊広　没　寛文６年４月弐拾日(1666)【清地望月氏系図】？
寛文　８年１６６８			須賀神社の棟札右下隅に小さく「六郎太夫」とある
寛文　９年１６６９		〇〇北沼上村、川合村山論　【元禄絵図裏書】長尾村、瀬名村山論（１２月２２日評定所判決)　【長尾区有文書】	平山村庄屋六郎大夫、組頭五郎左衛門申し候【長尾区有文書】　(長尾村、瀬名村山論で駿府代官所の下問に対して、提出された上申書である)
寛文１０年１６７０	〇竜爪山に社人小屋立つ　【元禄絵図裏書】		３２年目　次の造営は寛文１０庚戌年に候と伝う事【本社造営之覚】【万記録】
延宝　９年１６８１			藤原　正貞　内記(二代目)　位進？【清地望月氏系図】では、内記正貞と記述あり
貞享年中１６８４～８７		〇推古２８年に降った大般若経の内２００巻が、戸倉(利倉)明神の森にあり【駿河龍爪山由来】	勘之丞も【万記録】では、正久　？　社主　藤原正久瀧氏　として　祭日を定めた文書がやはり神家所有として西奈村誌に掲載されている。
貞享　３年１６８６	〇内記(初代)没１１月８日　【吉原滝家過去帳】　【三枝庵過去帳】
元禄　２年１６８９	〇〇〇〇竜爪山秣場大争論起こる(正月) 竜爪山秣場争論訴上文提出─地元三ケ村→幕府(３月) 竜爪社人口上書、幕府役人へ提出(９月)社人名(提出者)内記、六之丞、勘之丞、権之丞竜爪山秣場争論裁許条々(裁決)下りる(評定所より)(１２月)		望月権之丞は、没　寛文６年４月弐拾日(1666)【樽望月氏系図】
元禄　３年１６９０	〇〇勘之丞(寛之丞)平山村に宅地を求める(３月９日) 竜爪社人山を下りる　内記→吉原、六之丞→清地、勘之丞→平山、権之丞→樽村
元禄１１年１６９８	〇勘之丞(大和父)没　１１月８日　【三枝庵過去帳】	〇滝脇　松平氏(小島藩)一万石に加増され、大名となる平山村(龍爪山)小島領となる
元禄１５年１７０２			３３年目　次の造立は元禄１５年壬牛９月遷宮【本社造営之覚】【万記録】
宝永　６年１７０９		〇小島藩小島に陣屋を作る小島藩成立する
享保　２年１７１７	〇内記(二代目)没２月２４日　【吉原滝家過去帳】
享保　４年１７１９		〇平山滝氏裁許状に瀧大和守藤原正定の裁許状の写あり（２月１５日）	藤原　正豊（滝紀伊）　即位？（穂積神社由緒　社格では、享保１４年３月１５日とあり）
享保１６年１７３１			３１年目　次の造営は享保１６年亥２月遷宮【本社造営之覚】【万記録】
延享年間１７４４～４７	〇奥樽村の住人権兵衛滝紀伊を名乗り神官となる宮を山上へ遷し建つ　竜爪神官の初め　【駿河記】		正保元年（１６４４）権兵衛没(９月１６日)
宝暦　２年１７５２	〇滝紀伊没(１１月７日)　【吉原滝家過去帳】		延享、宝暦のころ　龍爪山の山上にある「童子」「童女」の供養塔　が建てられる
宝暦１２年１７６２	〇本殿造立８月神主摂津(紀伊息)　【本社造営之覚】
明和　３年１７６６	〇竜爪山秣場争論明和済口証文なる(９月１３日)　【竜南の古文書】
安永　元年１７７２	〇暴風雨により本社地欠落　【万記録】
安永　２年１７７３	〇上により本社地を二十間程引下げげて本社造建する　【棟　札】
安永　３年１７７４	〇竜爪社地の事口上書提出(御林改め役人へ竜爪社人中)　【竜爪山関係資料集成】
安永　９年１７８０	〇竜爪丁石３６本寄進　瀬名村世話人中川雄右衛門　【万記録】
安永年中１７７２～８０		〇武州　東叡山(寛永寺)の僧行丹　行翁山にて修行　【駿国雑誌】
寛政　元年１７８９	〇竜爪神輿できる施主瀬名村中川雄右衛門、山崎仁左衛門、南沼上片井三右衛門、茶町小林幾右衛門　【万記録】
寛政　５年１７９３	〇竜爪山鐘奉加帳序出来る　【竜爪山歴史と信仰】
寛政１０年１７９８	〇〇本社造建(３月) 竜爪神鐘奉納　施主押切原村、高橋村有志　【竜爪山歴史と信仰】
享和　２年１８０２		〇三枝庵法地寺院となる法地開山　仏国大和尚【三枝庵史料】
文化　４年１８０７	〇炭焼村、末社金山権現社取り壊し(１１月２１日)　　【金山権現一件】		鉄砲祭の記述古文書(『日古登能不二』)の内容
文化　６年１８０９	〇炭焼村敗訴、権現社炭焼村にて元どおり再建の事　【金山権現一件】
文化　７年１８１０	〇〇本社造建(３月) 灯籠一対奉納施主相州鎌倉郡　中田村小山伊兵衛、青木庄左衛門　【万記録】
文政　３年１８２０	〇本社造建　遷宮は４年　　【万記録】
文政　７年１８２４	〇拝殿建立　【万記録】
文政１３年１８３０		〇三枝庵本堂再建七世　無外竜玉大和尚　【本堂棟札】
天保１１年１８４０	〇鐘樓建つ　【万記録】
天保１２年１８４１	〇竜爪山秣場争論　天保済口証文なる(１１月)　【竜南の古文書　天保済口証文】
弘化　３年１８４６	〇幕府役人竜爪山秣場検分　【文殊石龕銘】
弘化　４年１８４７	〇〇本社造建　【棟札写】竜爪山秣場争論　弘化請証文なる(９月２５日)　【竜南の古文書　弘化請証文】
嘉永　元年１８４８	〇文殊ケ岳(竜爪山頂)に文殊仏石龕できる(３月)　【文殊石龕銘】		龍爪さんを勧請して最も古い明確の記述
嘉永　６年１８５３	〇〇神輿再造される　【万記録】近郷２５５ケ村竜爪山へ雨乞　【静岡市史・年表】
安政　６年１８５９	〇参道修繕する　垢離取り場より三十五丁(９月)　【万記録】
元治　元年１８６４	〇本社造建　【棟札写】
慶応　４年 (明治元年) １８６８	〇廃仏段釈始まる	〇〇新政府より一連の神仏分離令出される静岡藩誕生(５月)小島藩上総桜井へ移封
明治　４年１８７１	〇山上の福寿院廃寺となる　仏像４体下ろされる(現牛妻福寿院へ)　【静岡市史・原始古代中世】	〇静岡藩廃止(７月)	明治5年(1872)修験道廃止となる。
明治　６年１８７３	〇本社造建　【棟札写】
明治　７年１８７４	〇〇竜爪山秣場裁判終了、１８５年の争論に終止符　【三枝庵所蔵文書】旧神官・祠官辞任　　吉原村滝嘉礼、平山村滝寛一、布沢村滝登膳・望月多盛、清地村望月台中、中河内村望月対美　　【西奈村誌】		吉原村滝嘉礼は嘉膳が正しい　布沢村滝登膳は登礼　？
明治　８年１８７５	〇〇新しく穂積神社となる(２月)郷社に列せられる　祠官高田宣和　祠掌滝寛一　【棟札写】仏教色払拭される　権現号の廃止、経塚の破壊、鐘楼取り壊し等々
明治１１年１８７８	〇竜爪山秣場官地に編入される　【三枝庵所蔵文書】
明治１２年１８７９	〇神鐘売却される(買主)清水金剛法寺　【金剛法寺文書】
明治１４年１８８１	〇祈祷所改築　４月　【棟札写】
明治１６年１８８３	〇社務所建築　４月　【棟札写】
明治１８年１８８５	〇本殿・韓門・玉垣　造築　４月　【棟札写】
明治２０年１８８７	〇〇竜爪山参道(新道)工事願書提出される(３月１５日)　【竜爪山新道工事目論見帳】丁石一部撤去(廃棄)される
明治２６年１８９３	〇竜爪山穂積神社境内全図できる　【東京神田精行社印行】		明治２５～２８年ごろの「開運祭に祈祷を依頼した者の生年と人数」
明治４３年１９１０	〇竜爪山秣場民有地として払下げられる(１月)　【千代田誌】
昭和　７年１９３２	〇強風により神木多く倒伏、また本殿も倒壊する(１１月１４日)　【回顧六十年】
昭和１０年１９３５	〇穂積神社落成上棟式(１０月１０日)　【回顧六十年】
昭和１４年１９３９	〇穂積神社県社昇格の願書提出される(１２月１５日)(願書却下される)　　【竜爪山関係資料集成】
昭和１５年１９４０		〇三枝庵大杉(残る一本)伐られる
昭和１７年１９４２	〇神鐘供出される　　【金剛法寺文書】
昭和２０年１９４５		〇終戦(８月１５日)
昭和６２年１９８７	〇新社殿再建地鎮祭(６月９日)
昭和６３年１９８８	〇新社殿竣工(９月６日)
平成　元年１９８９	〇新社殿落成式大祭(４月１６日)

あ　と　が　き

〇

竜爪山の歴史を学ぶものにとって、もしその歴史年表のようなものがあれぱ好都合と日頃考えていた。このたび思い立ってその試作をしたものである

〇

過去竜爪山の公的記録は余り多くない。また神社内で書き留められたものも、多くは残っていない。明治維新の後は国家神道の時代で、竜爪山は旧西奈村の役場の管轄となるが、旧役場の書類は市村合併の結果現在所在が不明である。この書類の掘り出しも、明治以後の神社を知るためには不可欠であろう。

〇

年表には出来得る限りの史料を記載したつもりである。また架空と思われる記事や、不確かな伝説的な物語も、竜爪山研究に必要と思われるものは、１応採録した。

〇

この年表は、単１竜爪山の歴史ということでなく、それを広く日本史の中に、また郷土史の中に、立体的に捉えることを願って作成した。

〇

以上のような考えから試作されたものであるが、内容には或いは取捨が必要なものがあるかもしれない。また記載すべき必要事項が落ちていることも考えられる。今後大方諸先学のご教示を得て、より完全なのにしていきたいと願っている。

　　　　平成１５年１２月

奥田賢山

追　加　説　明

　備考は、ホームページ作製者の追加
　中村羊一郎　著の「玉除け・徴兵逃れとしての龍爪信仰」　執筆　大村和男の「龍爪山の歴史と民俗」　渡辺宏暢　著の「謎を解く」　により一部追加しています。

縄文時代 ─晩期─？	〇竜爪山信仰始まる南方族渡来　祖霊を祀る(亀石を据える)併せて狩猟と焼畑	〇〇竜爪山麓(天王平)より石鏃発見される【古老談】竜爪稗(４国稗)栽培
孝霊天皇５年前２８６	〇竜爪山出現、同時に浜名湖湧出(人皇第七代)【駿河竜爪山由来】	〇富士山出現、琵琶湖湧出(同年同日)　【古伝説】
前１００		〇この頃登呂に稲作(水田)始まる(瀬名遺跡はやや古い)
１８８５３８５９３		〇〇〇卑弥呼倭国女王となる仏教伝来　百済聖明王仏像経論を献ずる聖徳太子摂政となる
推古天皇28年６２０	〇竜爪山に大般若経６００巻降る(４月) 　【駿河竜爪山由来】
文武天皇３年６９９		〇役小角　伊豆の国へ流される　【続日本紀】
和銅　５年７１２		〇古事記出来る
養老　４年７２０		〇日本書紀成る
天平勝宝元年７４９		〇霊山寺(大内観音)建つ【寺伝】実際は平安時代に創建か久能寺等も同様
宝亀　９年７７８		〇釈延鎮、行睿(行翁)に会う山城の国東山(今の清水寺) 【元享釈書】
延暦２４年８０５		〇最澄唐より帰国、天台宗を伝える
大同　元年８０６		〇空海唐より帰国、真言宗を伝える
貞観１７年８７５		〇牛妻の槙部氏行翁山にて行翁に帰依する(清和天皇夏) 【駿河竜爪山由来　行翁】
久安６年頃１１５０頃	〇竜爪山古杉(樹齢８００年)この頃植えられるか、その前後も何回か植樹される【竜爪山の記録】
正治　２年１２００		〇梶原景時　梶原山頂にて自刃梶原合戦(１月２１日)
宝治　元年１２４８		〇長尾氏　長尾へ居住する近郷を開拓　【長尾氏伝来記】 (宝治合戦に敗れる)
延元年中？１３３８頃？		〇足利尊氏　竜爪山麓天王平に鷹狩り(御座松の伝説)　【西奈村誌】
応永２０年？１４１３？		〇長尾氏　長尾から島田の奥千葉山へ退散(十一世景永) 【長尾氏伝来記】
文明・長享頃１４６９～８８	〇この頃山上(石経の段)に経塚が造られる？【静岡市史・原始古代中世】	〇遠州秋葉山に杉が植えられた修験道の霊地には、同じように植樹された　【天竜市史上巻】
長享　２年１４８８		〇瀬名　光鏡院開創開山　恵雲用輪和尚【西奈村誌】
大永　８年１５２８		〇利倉大明神(神社)造建大檀那　氏貞(瀬奈氏２代)虎王丸【西奈村誌】
天文　９年１５４０	〇今川氏当年まで竜爪権現へ奉幣使(稲川太夫)を送る　【西奈村誌】
天文年間１５３０～５４		〇道白和尚安音山(道白平)に修行　【駿河竜爪山由来　道白和尚】
弘治　元年１５５５		〇清水今泉　楞厳院開創開山　道白和尚開基　土屋豊前守
永禄　３年１５６０		〇今川義元桶挟間にて討死
永禄１１年１５６８	〇〇武田軍竜爪山占拠竜爪権現麓へ下ろされる？	〇〇〇武田軍駿河侵攻開始(12月13日) 久能寺山下へ下ろされる武田軍東海自然歩道を軍道に利用する(竜爪山から遠州秋葉山まで軍隊展開)
永禄１２年１５６９		〇道白和尚没（６月２日）　【駿国雑誌】
元亀　元年１５７０		〇長尾　清福寺開創開山　誕誉種峰和尚　【西奈村誌】
天正　元年１５７３		〇武田信玄没
天正　３年１５７５		〇長篠の合戦　武田勝頼　織田徳川の鉄砲隊に敗れる
天正１０年１５８２		〇武田勝頼　天目山にて討死(3月11日
文禄　２年１５９３		〇南沼上　大安寺(開創不詳) 造建、沼地より移転か開山　寿岳保公座元南・北沼上村この頃できる？　【千代田誌】
慶長　５年１６００		〇三枝庵(旧竜爪寺)曹洞宗寺院として開創される(３月) 開山大学林慶和尚
		〇関ケ原の合戦(九月)
慶長　８年１６０３		〇徳川家康江戸に幕府を開く
慶長１０年頃１６０５？		〇北沼上　良富院(開創不詳)沼地より移転か(非現在地) 南・北沼上村この頃できる？　【千代田誌】

慶長１２年１６０７			「龍爪山開初の事」として、瀧氏自記の文書がある。【西奈村誌】
慶長１７年１６１２	〇望月権兵衛竜爪山に上り社人となる　【竜爪社人口上書】		慶長１７年に宮柱太敷く立ち申し候　【本社造営之覚】
寛永　２年１６２５	〇権兵衛父甚右衛門没(２月)　【樽望月氏系図】
寛永　３年１６２６			次の造立１５年目にて寛永３年丙寅３月遷宮と伝う事【本社造営之覚】
寛永　７年１６３０		〇道白山三枝庵末寺として初めて申告される　【可睡斎史料】
寛永１６年１６３９			１４年　目次の造営棟札は寛永１６年己卯２月遷宮と伝う【本社造営之覚】【万記録】
正保　元年１６４４	〇権兵衛没(９月１６日)(地主神として祀る)　【万記録】・【清地望月氏系図】
慶安年中１６４８～５１	〇幕府竜爪山中に秣場・焼畑を割賦　【竜爪山関係史料集成】
承応　元年１６５２		〇沼の婆さん没、麻機沼物語りの原形　【墓碑銘】
万治　２年１６５９		〇吉原村と布沢村の間に生じた山論の訴上文提出３月２２日　【吉原古地図読本】	開白ゑんぎ　の布沢村の庄屋と組頭の名がある
寛文　元年１６６１	〇〇竜爪山の開白ゑんぎ出来る(正月吉日)　実は延享以後に作られるか　【吉原滝家文書】由比桜野の薬師堂別当玄慈坊、弟子尊海をつれて竜爪権現に日参　【駿国雑誌等】	〇寛文　元年に庄屋と組頭が実在する	権兵衛の子　六之丞は、清地の系図にあり　権左衛門は、初代内記の俗名【吉原滝家文書】（【清地望月氏系図】では、権十郎　三次郎は、不明
寛文　５年１６６５		〇「諸社祢宜神主法度」（寛文の御条目）を定めた（７月１１日）「神道大系論説編　ト部神道」より	狩衣や烏帽子などの着用には吉田家の許し状、いわゆる神道裁許状を要すると規定
寛文　６年１６６６	〇望月権兵衛子権之丞　豊広(初代か)没　４月２０日　【樽望月氏系図】		望月六之丞　源豊広　没　寛文６年４月弐拾日(1666)【清地望月氏系図】？
寛文　８年１６６８			須賀神社の棟札右下隅に小さく「六郎太夫」とある
寛文　９年１６６９		〇〇北沼上村、川合村山論　【元禄絵図裏書】長尾村、瀬名村山論（１２月２２日評定所判決)　【長尾区有文書】	平山村庄屋六郎大夫、組頭五郎左衛門申し候【長尾区有文書】　(長尾村、瀬名村山論で駿府代官所の下問に対して、提出された上申書である)
寛文１０年１６７０	〇竜爪山に社人小屋立つ　【元禄絵図裏書】		３２年目　次の造営は寛文１０庚戌年に候と伝う事【本社造営之覚】【万記録】
延宝　９年１６８１			藤原　正貞　内記(二代目)　位進？【清地望月氏系図】では、内記正貞と記述あり
貞享年中１６８４～８７		〇推古２８年に降った大般若経の内２００巻が、戸倉(利倉)明神の森にあり【駿河龍爪山由来】	勘之丞も【万記録】では、正久　？　社主　藤原正久瀧氏　として　祭日を定めた文書がやはり神家所有として西奈村誌に掲載されている。
貞享　３年１６８６	〇内記(初代)没１１月８日　【吉原滝家過去帳】　【三枝庵過去帳】
元禄　２年１６８９	〇〇〇〇竜爪山秣場大争論起こる(正月) 竜爪山秣場争論訴上文提出─地元三ケ村→幕府(３月) 竜爪社人口上書、幕府役人へ提出(９月)社人名(提出者)内記、六之丞、勘之丞、権之丞竜爪山秣場争論裁許条々(裁決)下りる(評定所より)(１２月)		望月権之丞は、没　寛文６年４月弐拾日(1666)【樽望月氏系図】
元禄　３年１６９０	〇〇勘之丞(寛之丞)平山村に宅地を求める(３月９日) 竜爪社人山を下りる　内記→吉原、六之丞→清地、勘之丞→平山、権之丞→樽村
元禄１１年１６９８	〇勘之丞(大和父)没　１１月８日　【三枝庵過去帳】	〇滝脇　松平氏(小島藩)一万石に加増され、大名となる平山村(龍爪山)小島領となる
元禄１５年１７０２			３３年目　次の造立は元禄１５年壬牛９月遷宮【本社造営之覚】【万記録】
宝永　６年１７０９		〇小島藩小島に陣屋を作る小島藩成立する
享保　２年１７１７	〇内記(二代目)没２月２４日　【吉原滝家過去帳】
享保　４年１７１９		〇平山滝氏裁許状に瀧大和守藤原正定の裁許状の写あり（２月１５日）	藤原　正豊（滝紀伊）　即位？（穂積神社由緒　社格では、享保１４年３月１５日とあり）
享保１６年１７３１			３１年目　次の造営は享保１６年亥２月遷宮【本社造営之覚】【万記録】
延享年間１７４４～４７	〇奥樽村の住人権兵衛滝紀伊を名乗り神官となる宮を山上へ遷し建つ　竜爪神官の初め　【駿河記】		正保元年（１６４４）権兵衛没(９月１６日)
宝暦　２年１７５２	〇滝紀伊没(１１月７日)　【吉原滝家過去帳】		延享、宝暦のころ　龍爪山の山上にある「童子」「童女」の供養塔　が建てられる
宝暦１２年１７６２	〇本殿造立８月神主摂津(紀伊息)　【本社造営之覚】
明和　３年１７６６	〇竜爪山秣場争論明和済口証文なる(９月１３日)　【竜南の古文書】
安永　元年１７７２	〇暴風雨により本社地欠落　【万記録】
安永　２年１７７３	〇上により本社地を二十間程引下げげて本社造建する　【棟　札】
安永　３年１７７４	〇竜爪社地の事口上書提出(御林改め役人へ竜爪社人中)　【竜爪山関係資料集成】
安永　９年１７８０	〇竜爪丁石３６本寄進　瀬名村世話人中川雄右衛門　【万記録】
安永年中１７７２～８０		〇武州　東叡山(寛永寺)の僧行丹　行翁山にて修行　【駿国雑誌】
寛政　元年１７８９	〇竜爪神輿できる施主瀬名村中川雄右衛門、山崎仁左衛門、南沼上片井三右衛門、茶町小林幾右衛門　【万記録】
寛政　５年１７９３	〇竜爪山鐘奉加帳序出来る　【竜爪山歴史と信仰】
寛政１０年１７９８	〇〇本社造建(３月) 竜爪神鐘奉納　施主押切原村、高橋村有志　【竜爪山歴史と信仰】
享和　２年１８０２		〇三枝庵法地寺院となる法地開山　仏国大和尚【三枝庵史料】
文化　４年１８０７	〇炭焼村、末社金山権現社取り壊し(１１月２１日)　　【金山権現一件】		鉄砲祭の記述古文書(『日古登能不二』)の内容
文化　６年１８０９	〇炭焼村敗訴、権現社炭焼村にて元どおり再建の事　【金山権現一件】
文化　７年１８１０	〇〇本社造建(３月) 灯籠一対奉納施主相州鎌倉郡　中田村小山伊兵衛、青木庄左衛門　【万記録】
文政　３年１８２０	〇本社造建　遷宮は４年　　【万記録】
文政　７年１８２４	〇拝殿建立　【万記録】
文政１３年１８３０		〇三枝庵本堂再建七世　無外竜玉大和尚　【本堂棟札】
天保１１年１８４０	〇鐘樓建つ　【万記録】
天保１２年１８４１	〇竜爪山秣場争論　天保済口証文なる(１１月)　【竜南の古文書　天保済口証文】
弘化　３年１８４６	〇幕府役人竜爪山秣場検分　【文殊石龕銘】
弘化　４年１８４７	〇〇本社造建　【棟札写】竜爪山秣場争論　弘化請証文なる(９月２５日)　【竜南の古文書　弘化請証文】
嘉永　元年１８４８	〇文殊ケ岳(竜爪山頂)に文殊仏石龕できる(３月)　【文殊石龕銘】		龍爪さんを勧請して最も古い明確の記述
嘉永　６年１８５３	〇〇神輿再造される　【万記録】近郷２５５ケ村竜爪山へ雨乞　【静岡市史・年表】
安政　６年１８５９	〇参道修繕する　垢離取り場より三十五丁(９月)　【万記録】
元治　元年１８６４	〇本社造建　【棟札写】
慶応　４年 (明治元年) １８６８	〇廃仏段釈始まる	〇〇新政府より一連の神仏分離令出される静岡藩誕生(５月)小島藩上総桜井へ移封
明治　４年１８７１	〇山上の福寿院廃寺となる　仏像４体下ろされる(現牛妻福寿院へ)　【静岡市史・原始古代中世】	〇静岡藩廃止(７月)	明治5年(1872)修験道廃止となる。
明治　６年１８７３	〇本社造建　【棟札写】
明治　７年１８７４	〇〇竜爪山秣場裁判終了、１８５年の争論に終止符　【三枝庵所蔵文書】旧神官・祠官辞任　　吉原村滝嘉礼、平山村滝寛一、布沢村滝登膳・望月多盛、清地村望月台中、中河内村望月対美　　【西奈村誌】		吉原村滝嘉礼は嘉膳が正しい　布沢村滝登膳は登礼　？
明治　８年１８７５	〇〇新しく穂積神社となる(２月)郷社に列せられる　祠官高田宣和　祠掌滝寛一　【棟札写】仏教色払拭される　権現号の廃止、経塚の破壊、鐘楼取り壊し等々
明治１１年１８７８	〇竜爪山秣場官地に編入される　【三枝庵所蔵文書】
明治１２年１８７９	〇神鐘売却される(買主)清水金剛法寺　【金剛法寺文書】
明治１４年１８８１	〇祈祷所改築　４月　【棟札写】
明治１６年１８８３	〇社務所建築　４月　【棟札写】
明治１８年１８８５	〇本殿・韓門・玉垣　造築　４月　【棟札写】
明治２０年１８８７	〇〇竜爪山参道(新道)工事願書提出される(３月１５日)　【竜爪山新道工事目論見帳】丁石一部撤去(廃棄)される
明治２６年１８９３	〇竜爪山穂積神社境内全図できる　【東京神田精行社印行】		明治２５～２８年ごろの「開運祭に祈祷を依頼した者の生年と人数」
明治４３年１９１０	〇竜爪山秣場民有地として払下げられる(１月)　【千代田誌】
昭和　７年１９３２	〇強風により神木多く倒伏、また本殿も倒壊する(１１月１４日)　【回顧六十年】
昭和１０年１９３５	〇穂積神社落成上棟式(１０月１０日)　【回顧六十年】
昭和１４年１９３９	〇穂積神社県社昇格の願書提出される(１２月１５日)(願書却下される)　　【竜爪山関係資料集成】
昭和１５年１９４０		〇三枝庵大杉(残る一本)伐られる
昭和１７年１９４２	〇神鐘供出される　　【金剛法寺文書】
昭和２０年１９４５		〇終戦(８月１５日)
昭和６２年１９８７	〇新社殿再建地鎮祭(６月９日)
昭和６３年１９８８	〇新社殿竣工(９月６日)
平成　元年１９８９	〇新社殿落成式大祭(４月１６日)